ビジネスの現場では「確認をお願いします」という場面が日常的に発生します。
しかし、同じ依頼でも言葉の選び方や文章の組み立てによって、相手への印象は大きく変わります。
ストレートに伝えすぎると失礼に感じられることもあり、逆に遠回しすぎると要点が伝わらないこともあります。
この記事では、メールでの確認依頼を丁寧かつ分かりやすく行うための書き方のコツを解説し、すぐに使える例文を10個紹介します。
明日からの業務でそのまま活用できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
メールで確認依頼をする際の基本ポイント
確認依頼メールを書く際は、以下の3点を押さえておくとスムーズです。
- 依頼内容を明確にする
どの部分を確認してほしいのか、曖昧にならないように書きます。 - 期限を示す
いつまでに確認してほしいのかを明記することで、相手も対応しやすくなります。 - 相手に配慮した表現を使う
「お忙しいところ恐れ入りますが」「ご確認いただけますと幸いです」といったクッション言葉を添えると、丁寧な印象を与えられます。
確認依頼メールの基本構成
確認依頼メールは、以下の流れで書くとわかりやすくなります。
- 挨拶・導入:簡単なお礼や前置き
- 依頼内容:具体的に何を確認してほしいか
- 期限や対応方法:期日や返信方法など
- 結びの言葉:感謝や配慮の言葉で締める
この流れを意識すると、丁寧で読みやすいメールが書けます。
確認依頼メールの例文10選
例文1:資料確認のお願い
件名:ご確認のお願い(資料送付)
〇〇株式会社
△△様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の□□です。
先ほど、来週の会議で使用予定の資料をお送りいたしました。
恐れ入りますが、内容に誤りがないかご確認いただけますでしょうか。
お忙しい中恐縮ですが、〇月〇日までにご確認のうえ、ご返信いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
例文2:スケジュール確認依頼
件名:打ち合わせ日程のご確認
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。□□です。
先日ご相談いたしました打ち合わせ日程について、下記候補をご提示いたします。
- 〇月〇日(火) 10:00〜
- 〇月〇日(水) 14:00〜
ご都合の良い日時をご確認のうえ、ご返信をお願いできますでしょうか。
恐れ入りますが、明日中にご連絡いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
例文3:契約内容確認依頼
件名:契約内容ご確認のお願い
〇〇株式会社
△△様
平素より大変お世話になっております。□□です。
先日お送りいただいた契約書について、一部内容をご確認いただきたくご連絡差し上げました。
特に第3条の条件について、認識の相違がないかご確認いただけますと助かります。
ご多用のところ恐れ入りますが、〇月〇日までにご確認のほどよろしくお願いいたします。
例文4:見積書の確認依頼
件名:見積書ご確認のお願い
〇〇株式会社
△△様
いつもお世話になっております。□□です。
添付にてお見積書をお送りいたします。
内容をご確認いただき、ご不明点や修正のご希望があればご教示ください。
お手数をおかけしますが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
例文5:依頼事項の確認依頼
件名:ご依頼事項の確認のお願い
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。□□です。
先日ご依頼いただいた案件について、下記内容で認識が合っているかご確認いただけますでしょうか。
- 納品日:〇月〇日
- 納品場所:〇〇倉庫
- 商品数量:100個
万が一、相違がございましたらご指摘いただければと存じます。
よろしくお願いいたします。
例文6:会議出席確認依頼
件名:会議ご出席の確認
〇〇株式会社
△△様
いつもお世話になっております。□□です。
来週予定の定例会議について、△△様にご出席いただけるか確認させていただきたく存じます。
日時:〇月〇日(金) 15:00〜
場所:本社会議室
ご多忙のところ恐縮ですが、出欠についてご返信をお願いいたします。
例文7:進捗確認依頼
件名:進捗状況のご確認
〇〇株式会社
△△様
平素より大変お世話になっております。□□です。
現在進行中の案件につきまして、進捗状況をご確認させていただきたくご連絡いたしました。
特に、納期に影響がないか確認できればと存じます。
お手数をおかけいたしますが、ご一報いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
例文8:申請書類確認依頼
件名:申請書類ご確認のお願い
〇〇株式会社
△△様
いつもお世話になっております。□□です。
本日、申請書類をお送りいたしました。
ご確認いただき、不備や不足がないかお知らせいただけますでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
例文9:対応可否の確認依頼
件名:ご対応可否の確認
〇〇株式会社
△△様
お世話になっております。□□です。
下記内容について、ご対応可能かどうかご確認をお願いできますでしょうか。
- 〇月〇日までの納品
- 特殊仕様での加工
ご無理な場合は、代替案をいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
例文10:修正点確認依頼
件名:修正内容ご確認のお願い
〇〇株式会社
△△様
平素よりお世話になっております。□□です。
先日ご指摘いただいた修正点について、反映済みの資料を添付いたしました。
改めてご確認いただき、問題なければそのまま進行させていただきます。
よろしくお願いいたします。
確認依頼メールで避けるべき表現
確認依頼メールでは、以下のような表現は避けた方が良いでしょう。
- 「早く確認してください」 → 高圧的に感じられる
- 「確認お願いします!」 → カジュアルすぎて失礼
- 「確認してください」だけ → 丁寧さや配慮が不足
代わりに「恐れ入りますが」「ご確認いただけますと幸いです」など、柔らかい表現を取り入れるのがポイントです。
まとめ
確認依頼メールは、単純に「確認してください」と書くのではなく、相手に配慮した表現で、期限や要点を明確にすることが重要です。
この記事で紹介した例文をそのまま使うのはもちろん、自分の状況に合わせてアレンジすれば、相手に伝わりやすく、かつ丁寧なメールを作成できます。
確認依頼メールをスムーズに送れるようになれば、ビジネスのやり取りがより円滑になり、信頼関係の構築にもつながります。
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